OEY ***モノつくり再開***

制作の過程、思った事、作品を記録します。

2匹目のエイはナチュラルでスマート。

自分用のエイのワンピース、「生地を送るので、私のも」とご依頼いただきました。

私が実家から戻るのに合わせて生地が送られてきました。

(ご配慮ありがとうございます。)

 

tom-oey.hatenablog.com

生地は麻(綿麻かも?)のギンガムチェック

 

私用の物と同じサイズで別にワンピースを作り、試着して頂きました。

スカート部分の幅を狭くするのと、肩ひもを長くする変更指示がありました。

製図をして、型紙を作ります。

 

型紙が出来たら裁断。

細かいチェック柄でヨレヨレ、スルスルしているので、柄を合わせるの、結構大変です。

「出来るだけ」合わせます。

見返しにを貼ります。

上端のラインと腕繰りのカーブは伸び止めテープ。

見返しの下端ラインと身頃の上端から腕繰りにほつれ止めのロックミシンをかけます。

 

縫製。

①肩ひも、腰ひもを縫います。

 

②前後の上端から腕繰りの処理。

 1.肩ひもを身頃に仮留め(前身頃、後ろ身頃、どちらからでも良いです)

 

 2.見返しを、身頃と中表(表面同士を合わせて)にして縫う

 3.見返しを裏側にクルンと返してアイロンで整える。

 4.もう片方の身頃も同じように見返しを付ける。

  そうすると、見返しが付いた身頃が肩ひもでつながった形になります。

③腰ひもを仮留めする。

④前後身頃を合わせて、腕繰り明き止まり位置から脇にかけて縫う。

⑤前後の見返しの端を縫い留める。

 

⑥縫い合わせた前後身頃の脇、ロックミシンをかける。

 

⑦裾を三つ折りにしてミシンをかけ、アイロンで整える。

(ロックミシンをかけて二つ折りでも軽い仕上がりで良いのですが、私は日常着でよく洗濯しそうなものは、裾を三つ折りにする事が多いです。)

 

⑧表に返して、アイロンで形を整える。

 

⑨明き部分一周、コバステッチ。それから2.5c幅ステッチで見返しを押さえる。 

 

 

完成


 

 

 

私の方が、太っている体格良いのが判っちゃいますね。

素材、色柄も素朴で爽やか。ナチュラルな雰囲気がとても良いです。

離乳食用スタイ

前回のスタイを作った後、間を置かずに離乳食を始めたというお知らせがありました。

 

tom-oey.hatenablog.com

 

前記事の、父に姫を抱っこしてもらいに行った時は、お湯で溶く離乳食をパクパク身を乗り出して食べていました。

tom-oey.hatenablog.com

記事を書くのが後になってしまいましたが、今回のスタイは、その前の製作になります。

 

2タイプ、試作。

 

① 裏にポケットを付けて、食事の時に前にクルンと出すタイプ。

 

 

裏に収めている時は、ポケット口が伸びないように小さいプラスティックホックで留めるようにしました。

 

裏のポケットをクルンと表に返すとこんな形に。

 

 

② 2重スタイ

 

私の息子達が離乳食の時は、タオルを二つ折にして、ゴムを通して首から下げてスタイ代わりにしていました。

チビ姫にはそんな雑な事出来ませんから、近いものを考えて作ってみました。

 

 

ゴム仕立てだとゴムでギャザーが寄ったところがきれいに洗えないし、乾きが悪いので紐にして、使う時は手でギャザーを寄せ、洗濯して干す時は、平らに伸ばせばいいんじゃないかな?

紐は抜けないように、中央で縫い留めています。

(このプリントの柄、ちょっと違いますよねぇ。選んだのお嫁さんではないな。長男だな、きっと)

 

 

上の短い方が、お口拭きになります。

下の長い方が、お洋服をガード。

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

2点を送り、姫が着けている写真も送ってもらったのですが、

今回は試作止まりです。

離乳食のスタイはビニール製のものが良いそう。

 

了解。

そう。はっきり言ってもらった方が良いのです。

余計な物を作らなくて済みますし。

 

旅行(帰省)の時、見ていたら、ビニール製のスタイの首元に新生児用のひょうたん型のスタイを着けて口元を拭きながら食べさせていました。

なるほどね。

 

そして、離乳食以外の時は、お花型の可愛いスタイを着けてくれていましたよ。

 

そういう訳で、一連のスタイ作りは終了です。

また、追加で欲しい時や、ご希望の形が有れば対応します。

 

そして、旅行(帰省)から帰ったら、製作依頼のあった「エイのワンピース」、生地が届きました。

水に浸けて、綺麗に濯いで干したら、キズや不良個所が無いか、見ながらアイロン。

次回は製作のお話です。

 

 

 

 

 

さざれ石の巌となりて苔の生すまで

久しぶりに、九州の実家に帰ってきました。

父の趣味の一つ、土いじり。

畑と植物です。

 

なぜ、帰ったかと言うと、息子夫婦が父に赤ちゃんを見せに行きたいと言ってくれたので、息子夫婦と、高齢で体調が万全ではない父のサポートをするために。

 

父は曾孫を見るのを、抱っこするのを心待ちにしていたはずです。

いつも父を見守ってくれている叔母は、「ちょっと早いけど、せっかくだから」と

お祝いの紅白餅とお重を準備してくれました。

地元では、赤ちゃんにお餅を踏ませてお祝いします。

お餅に草鞋も準備していただきましたが、父がスズランテープで2足作っていましたので、3足になりました(笑)

(父は草鞋編みの名人です。いろいろ用途によって、編み方が違うのだそうです。まだ小さい赤ちゃんなので、柔らかいスズランテープにしたのだと思います。)

 

母にも姫を見てもらうために、お墓参り。

それから皆で、ドライブです。ああ、どこだか、すぐわかっちゃいますね(笑)


「道の駅たるみず」の足湯

ぐるっと桜島を1周。

黒神埋没鳥居

 

鳥島展望台。大正の大噴火で埋まった鳥島があった所。右は、展望台から見た対岸の鹿児島市

 

坂元醸造株式会社さんのレストラン「壺畑」から。

まさに壺畑。

左の写真は2018年のもの。右は今回。

 

翌日は、霧島神宮

君が代」に出てくる「さざれ石」

 

君が代の「君」とはだれか。諸説あってはっきりわかっていませんね。

あくまでも、私の考えですが、

曲の調子が、庶民的で、手拍子打ちながら歌うと良い節回しと長さ。

むかし、むかしは、結婚式とかお祭りとか、おめでたい時にみんなで歌って盛り上がったのではないかなぁ、と思うのです。

 

さざれ石が巌になるぐらい、苔が生えるぐらい、長く長く、皆が健康で幸せでありますように。

私にとっては、そういう祈りの旅でもありました。

 

今回は、ちょうど、本殿の特別拝観が再開されたばかりだったので、空きがあり、皆で参拝する事が出来ました。

 

特別拝観については、公式サイトをご覧ください。

予約等は、トップページ「霧島神宮からのお知らせ」の2022年6月16日からできます。

kirishimajingu.or.jp

 

あまりお天気が良くなかったので、一部予定を変更しましたが、

温泉も入れたし、良かったです。

父はずっと姫を眺めていて、「可愛いでしょう?」「抱っこする?」という問いには、全部「うん」と。

こんな素直な父は初めてでした(笑)

お嫁さんにも、「みんなで姫をみているから」と、ひとりで温泉にゆっくり入ってもらえました。

 

最期は、私が好きな郷土菓子「灰汁巻き(あくまき)」

もち米でできています。モチモチ。

きな粉で食べたり、しょうゆをつけたりして、食べます。

久々の、懐かしい味でした。

 

追加実験製作。アルミシートに四苦八苦した件

 

前回のペットボトルホルダーの記事。

 

最期に、使用したアルミシートに関して触れています。

100均のアルミシートが、薄くて安っぽいな、と思いながら作っていたのですが、作り終わった後で、他の100均のお店で、もう少し厚いシートを発見。

「こっちが良かったな。」と思いながら記事を書いたのですが、本当にそうかな?

 

作ってみました。

 

・・・いや、結構難儀ですよ。ミシンで縫うのは。

 

ベラベラ~

薄紙を挟んで縫いますが、そっと紙をはがしても、破けやすい。

 

ビリビリ~

返し縫いした所が破けている。

 

ああ、これは縦と横を間違えて縫ってしまった~。(これはケアレスミス)

 

不良の山~

 

2個、やっとできました。

切り口はバイアステープ、片側だけ折って、片側は伸ばしたままにして縫い付けました。

普通の両サイド折っているバイアステープだと、どうしても裏側、ミシンが外れてしまう箇所が出てくるんです。厚いから。

これも、何回か工夫してやりましたが、私の技術ではダメでした。

 

内側のアルミの筒ができたので、ペットボトルホルダーに仕上げましょう。

 

さあ、表生地です。

残布端切れでキルト風に。

カットしたプリントを並べて…

ミシンで縫ってつなぎました。

ちょっと配置が変わっていたり、足されたりしています。

 

もう一枚。

 

 

キルト芯を敷いて、刺繍糸4本どり、ストレートステッチを入れました。

紐の通り口をつけます。裏側はアルミが届くところまであります。

内にアルミの筒を入れて、バイアステープの上端をまつりつける。

 

出来上り。

 

 

厚いアルミシートは、薄いシートより、縫うのが難しかったです。

でも、出来上ったものは、しっかりして、薄いものより上質な仕上がり。

綿入りのキルト風生地に負けないしっかり感があります。

求める仕上がりと自分の腕を相談して、厚い方か薄い方か、選ばないといけませんね。

厚い方が性能が良さそうだ、とか

薄いものと同じように縫えるだろう、とか

安易に考えて無責任に言うものではない、と思いました。

 

反省。

 

 

ペットボトルホルダー(布小物3-③)

エイのワンピースの生地が届くまでの小物づくり。

「ペットボトルカバー」です。

 

1.とりあえず作ってみた。

 

まず最初に、ネットで検索して、良いかな、と思ったものを書いてある通りに作ってみます。

参考にしたのはこちら ↓

book.nunocoto.com

 

出来たホルダー。

内側はアルミシート。

アルミシート縫いにくいので、参考記事では全面薄紙で包んで縫っていましたが、私は帯状にして、上下挟んでミシンの通る道に当てました。

進みが悪いので、普通の縫い目より広い縫い目で。少し押すようにして進めます。

(下の写真。同じ幅広の設定でも、右の普通生地より、左のアルミの縫い目の方が小さくなっています。)

縫い終わったら、縫い目を押さえて引っ張られないように保護しながら、ゆっくり薄紙をはがします。

 

 

書いてある通りに仕立てると、0.5mmほどアルミがみえます。(写真丸印)

紐の入れ口を広げないと見えません。

 

作った物は500ml用でした。

 

※ 変更したい点 ※

①600mlぐらいのものにしたい。

②飲み口まですっぽり入るものにしたい。

③紐を通せば下げられるタブを付けたい。

 

2.変更して希望の形を作ってみる

 

 

よーし、出来た!と思ったら、最後の最後で失敗。

アルミの上端を折って布地に縫い付けていたら、所々割れてしまいました。

アルミの上端はバイアステープで包んで、それからまつりつけるようにしましょう。

上部の覆い布の紐の通し口の開き幅も変更しました。

 

 

3.やっと思っている形ができました。

 

工程表

本体にタブを仮留めしておくと縫いやすいです。

 

本体上部の覆い布。真ん中に紐の通り口を作って、半分に折ります。

 

 

同じようにアルミを縫い、切り口はバイアステープ(今回は、手持ちの市販のもの。勿論、自分で作っても構いません)で包む。

 


アルミの中に中を裏同士にして重ねます。

形を整えて、表とアルミの底の納まりを確認したら、アルミのバイアステープの上端を表にまつりつけました。

 

表に返します。

ストッパーは作った3つとも、着古して処分したパーカーから取って置いたものです。

 

完成

 

 

※補足※

使ったアルミシート、100円ショップで調達したのですが、作りながら「カサカサして、ちょっと安っぽいな」と思いました。

100均だから、仕方ないかな~。

ところが、後日、購入したお店とは違う100円ショップで厚めのシートを発見。

 

薄い方:品名 レジャーシート 120×120 
厚い方:品名 保温シート 120×90 (耐熱60度)

 

ああ、あったのね~。

次、厚い方を使ってみます。

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

仲良くさせていただいているブログ仲間の、junoiさん(id:junoi)が、お迎えして下さったブラウスについて、記事を書いてくださっています。

私はご依頼品を、ご希望を聞きながら作るケースが多いのですが、たま~に、ネットショップのものも動きます。

今回のブラウスは事情があってネットに出していなかったものの、自分のデザインで、こだわりをもって作ったものなので、お問合せ頂いた時は、泣いちゃうぐらい嬉しかったです。

 

先日の水戸でのイベントの写真がきっかけだったのですが、自分では撮り忘れて、一緒に参加した作家さんにお借りした写真だったし、そのブラウスがハンガーラックの一番前に掛かっていなければ写っていなかった。よくつながったなぁ、と思います。

そしてjunoiさんは、サイズピッタリ、と仰る。着画、とても恰好良いです。

着る人の所に行ったんだ、と思っています。

作り手として、こんな幸せな事はありません。

junoiさん、ありがとうございます。

 

verre-blanc-bonheur.hatenablog.com

 

大変な事が多いこの頃ですが、こういう嬉しい事もあるから頑張れます。

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

お散歩帽子(布小物3-②)

前回から使っているプリント柄。

今回は紺色の方でお散歩帽子を作ります。

野球観戦の時の帽子がつばが広くて良いのですが、白いので黒っぽいのが欲しい。

まず、形を作って、思った通りか確認しました。

 

頭上の丸い部分:トップクラウン

側面:サイドクラウン

つば:ブリム

 

【工程表】

自分の覚え書きなので、簡単な手書きで失礼。

裏生地は、保管していた、捨てパーカーの裏地のメッシュ生地(黒)を使いました。

 

【簡単な手順】

トップとサイドを縫い合わせ。左:表地/右:裏地

これを重ねれば、頭の部分出来上り。

 

つばの部分。左:表/右:裏

表、裏を縫い合わせてステッチかければ、つばの部分完成。

 

頭のサイズを調整するサイズリボン。

今回はサイズ的には付けなくても良いぐらいピッタリなので、薄い生地で手作りしました。

汚れ防止にもなります。

頭の部分、つばの部分、サイズリボンを一気に縫い合わせます。

後は、帽子の形に各パーツ、形を整えて出来上がり。

 

後ろに付けるリボン。ブローチピンで取り外し可能。

真ん中のキラキラは、反射板代わり(笑)

 

【完成】

 

表側


 内側


 

後ろのつばが割れているので、髪をゴムでまとめていてもOKです。

 

刺繍糸収納ポケット(布小物3-①)

エイのワンピースの生地が届くまでに、作りたい物が3アイテムほどありますので、先に作ってしまいます。

 

使うのは写真のプリント生地。

同じ柄。地色が紺と赤です。

 

まず、1点目、今回の紹介は「刺繍糸収納ポケット」です。

 

色糸刺繍をなさている方、刺繍糸は保管はどうなさっていますか?

調べると、「おお、良いね✨」と思う方法がいろいろあります。

クリップに巻き取る方法は、端を挟んでおくと使いやすい。グッドアイディアです。

 

私は、100円ショップのスティック状のホルダーを使っています。

糸の輪ごと、すっぽり移して、メーカーと色番を書いた巻紙は脇に差し込んでテープで留めています。

そのスティックを、空き箱にホイホイ放り込んでいました。

本数が増えてゴチャゴチャしてきたので、整理したいと思います。

 

 

 

上:土台布。真ん中で折って、裏表です。

下:左から 巻き留めるゴム/ボタン/ポケット布

※ボタンは最期に変更しました。後で出てきます。

 

 

3枚作りました。

①暖色系の糸用

左/表 右/内側(ポケット側)

 

②寒色系の糸用

 

③モノトーン&短い糸用

 

ボタンを最初のハート型から四角に変えました。

角砂糖に見立てて、モノトーン用のボタンには蟻を落書きしました。

(え、蜘蛛に見える?蟻です、蟻!)

 

3枚並べました。

整理したら、あれっ?思ったより少なかった。

すっきりしました。