前回記事からの続き。
お世話になっている叔母へのプレゼントに、ブローチの製作から完成までです。
前回記事 ⇩
私のブローチの作り方は過去記事に ⇩
大まかな流れ。
① 刺繍をした生地に厚紙を抱かせて表面パーツを作る。
② ブローチピンを付ける生地にキルト芯と厚紙を抱かせて裏面パーツを作る。
③ ①と②を合わせて周囲をかがる。中央が空洞になるので、キルト芯か厚紙を挟む
④ 淵に1周、ビーズを付ける。
⑤ ブローチピンを付けて完成
では、写真で説明を。
①表面パーツを作る
刺繍の裏、周囲を糸目をたどるように線を引き、薄い紙で抱かせる厚紙の形をとる。
※今回は黒地なので、大胆にマジック書いていますが、生地によっては表に写りますので注意してください。
できた厚紙は、表生地とキルト芯を折り返して抱かるので、一回り、削るぐらいの感覚で小さくカットする。
周囲の折り代に、ビーズ刺繍の糸を切らないように注意しながら切込みを入れる。
その後、厚紙の淵に接着剤、または帳面テープを付けて、折り代を折る。
②裏面パーツを作る
①でとった型紙で裏面の生地、抱かせるキルト芯、厚紙を準備する。
生地には折り代を付ける。厚紙は①のものと同じように、出来上りより一回り小さく、キルト芯は、さらに小さくする。
生地と厚紙の間にキルト芯。①と同じように折り代に周囲に切込みを入れて厚紙側に折る。
③表と裏を合わせる
今回はモチーフが大きい事、カーブが多くてミシン糸でとじるだけでは形のズレが端々で見られる事から、ミシン糸でかがった後、刺繍糸4本どりで、コーラルステッチの要領で周囲をもう1周。
④周囲にビーズを付ける。
同色にしようか・・・
違う色にしようか・・・
ブローチがキリッと締まる感じがしたので、別の色にしました。
⑤ブローチピンを付ける。
手持ちのブローチピンは、小さくて、服に付けてみて安定しなかったので…
ストールピンにしました。
完成。
以前、叔母が作ってくれたストールに合わせてみました。
実は、私の着物リフォームを始めたのは、叔母の影響。
このストールの他、バッグも作ってくれました。
叔母は洋裁は素人です。
私が高校生の時に生まれた叔母の娘(私からは従妹)は、「TOMさんは、洋裁を勉強したんだから、お母さんが作った物をあげるのは恥ずかしいよ」と言ったそうですが、「いいわよねぇ。」と笑いながら、持ってきてくれました。
いやいや、嬉しいかった。
確かに、糸も縫い方も自己流なんですが、用は足りています。
何より、どれも生地の選択を間違っていない。
袋物は重い物を入れても大丈夫。しっかり縫ってあります。マチも付いています。
感心しました。そして愛用しています。
近所の人にも作ってプレゼントしたら、逆に「これも使って」と着物を持ってこられるようになって「困ったわねぇ。減らないわ」と言っています。
叔母さん、このブローチ、良かったら、服にでも、バッグにでも、付けてみてね。
気に入ってもらえるかなぁ。