スカートCの形出しのお返事がきました。
「普通の形のフレアは、太って見えるような気がするので、ヒップまで身体にピッタリなシルエットにしてもらえませんか?」
フレアスカートも腰骨辺りまではぴったりなんですが、フレアの入り方によっては腰が横に張り出した体形にみえやすいかもしれませんね。
ヒップまで包むように沿って裾に向かってパッと広がった形はチューリップ型。
チューリップの形は立体的に形を作るので、4枚はぎでは綺麗な形がでません。
今回の条件の1つが「4枚はぎで」との事でしたので、お聞きします。
「8枚はぎに変更しても良いでしょうか?」
「このスカートは4枚はぎが良いので、やっぱり、形を出してもらったフレアスカートで良いです。」
ここで、裾のボリュームのあるサーキュラースカートもご紹介しました。
円の中心を釣り上げたようなイメージのスカートです。
立った状態では、分量が多い分、ヒップまで身体に沿ってくれます。
手持ちのスカートを送って見て頂きました。
そのうえで、「やっぱり、形を出してもらったフレアスカートにしてください。」との事。
それでは仮縫いに進みます。
【仮縫い】
①仮縫い用型紙を作る
製図の線を引き直し、仮縫い用の型紙を作ります。
フレアなので、形出しの時は前中心に縦に布目を通しましたが、本番では、フレアが綺麗に出るように、斜めに布目を変更します。
それから、形出し本番の生地は全然違うので、まだまだ修正が入る可能性があります。
修正が入りそうな裾幅やスカート丈は余分に縫い代をとります。
②表生地の「地直し」をする
綿タイプの物は水通しをしていました。スカートBの膨れ織の生地もですが、今回の生地も水通しはできません。
霧吹きで少し湿らせた後、縦横の布目を整えるようにアイロンがけをします。
アイロンがけをしながら、途中に、キズや汚れなど不良個所がないかチェックします。
もし、見つけたら印をしておいて、裁断の時、その箇所を外すようにします。
今回は、ありませんでした。
③裁断
④主要箇所に仕付け糸で印をつける
⑤仕付け糸で縫って形にする。
今回の作業はここまで。
依頼主様に試着してもらい修正箇所を伺います。