紺のオーバースカート、赤のアンダースカートは同じ生地の色違いです。
オーガンジーのような透ける、薄い生地は縫うのが少し難しい。
今回は、糸の色を変え、太さの違う針を替え、いろいろな調節をして
縫うよりも、そちらの方が忙しいでした。
いちいち試し縫いもしますしね。
今回は、自分自身のミシン調節の記録みたいになりました。
縫う事自体に興味が無い方には、申し訳ありません。
最初と最後の写真でも、見て行ってください。
さて、縫製。
薄い生地は、地縫いのミシンもロックミシンも
糸調子に気を付けないと、思っていたのと違う物が出来てしまいます
地縫い
地縫いミシンは、古い足踏みの職業用ミシンです。
下糸はボビンケースにボビンを入れて
ミシンにセットします。
薄い生地の場合、ボビンケースのネジを緩めて、
下糸の調子をユルユルにします。
そして(私の場合)、製図や型紙に使うハトロン紙を
テープ状にたくさん作っておき、布の上に
敷きながら縫うと、良い感じで縫えます。
後で、ハトロン紙は糸を引っ張らないよう
押さえながら破り取ります。
4本取り2本針のロックミシンです。
糸調子の他に、生地の性質に合わせ、いろいろ調整します。
【通常】
以下、左写真の説明。(右写真は糸調子の記録)
①左の白い丸い物は、送り歯の調整
(と言われても判りませんよね)
伸びやすい生地は右側(大きい数字)に、
縮みやすい生地は左(小さい数字)に回して調節します。
②右のカーブした形のものは縫い目(針目)の間隔を調整。
間隔を広げたい時は上の方(大きい数字)
狭くしたい時は下の方(小さな数字)へ。
通常は ①が真上(N、ニュートラル) ②2.5
【今回のパーツの接ぎ目、縫い代始末】
縫い合わせた後の縫い代の処理をいろいろ考えましたが、
ラインが曲線という事、
ウエストからヒップまで、身体にぴったりなので
出来るだけ薄く丈夫にしたい、という事で
ロックミシンをかけて、処理しました。
縫い合わせた後ロックして、片倒し。
①2(生地の伸びを防止)
②1.5(ほつれやすいので狭く)
【裾の巻き縫い】
端かがりと同じ。①2 ②1.5
左写真
③矢印の「かがり縫いから巻き縫いに変更レバー」手前に引く。
④左のダイヤルの目盛り「1」
(下メス位置3mm/通常4~5mm)
右写真
糸調子を巻き縫い用に変更します。
巻き縫いの場合は2本針左を外して右針1本で縫います(3本糸)が、
忘れて2本のまま(4本糸)、試し縫いを始めてしまいました。
すぐに左針を外して再開したのですが、
どうも、2本針で試した方が、綺麗でしっかり巻いています。
なので、もう1度左針をセットして、2本で進める事にしました。
赤の方はなぜか何回やってもムラがある巻き具合になってしまい
アンダースカートでもあるし、2重に巻く事にしました。
2週目は1周目をカットしないように刃を上げています。
【おまけシュシュ】
巻き縫いのセットのまま
①を目いっぱい逆にまわして、わざと伸ばして巻いています。
次回完成です。