OEY ***モノつくり再開***

制作の過程、思った事、作品を記録します。

汚れのひどい着物のリメイク(後編)

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着物の汚れがひどくてどうにもならない。

でも気に入っていて、思い入れもあり捨てられない。

 

で、掛軸風の壁掛けを作ってみました。

試しに作ってみたら、良い感じだったので、取れるだけ作ってみました。

 

使ったのは、

☆本題の着物

☆周りを囲む布・・・同送してきた母の羽織。着た形跡無し。写真撮り忘れ。

☆上下の帯・・・手持ちの布

☆芯地・・・今回は不織布の厚みのある物を使用

☆上下の棒・・・後で説明します。

 

工程は簡単です。

①着物、羽織を解いて、洗う。(色落ち注意。別々に)

②着物、帯になる生地、羽織を大まかに切る。

④着物生地、羽織生地全体に芯地を貼る。

⑤バランスを見ながら、着物生地上下に帯を縫い付ける。

⑥脇→上下の順に羽織の生地を縫い付ける。

⑦周りをカットして三つ折り処理。

⑧棒を上下に付ける。

 

 

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試作の物は、弟に贈ります。

 

 

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このセットは、羽織の絵も繋がっている感じで配置しました。

柄が一番良い所なので、父に贈ります。

 

 

 

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これは自分用。

赤い扇で判ると思いますが、左右続き柄になっています。

ついでに、羽織の柄も続き風にしました。

 

 

作り方は簡単ですが、芯を貼るのと、絵と周りの生地のバランスを取るのに

神経を使いました。

 

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助かったのは、上下に付けている棒。

100円ショップ、ダイソーの「手ぬぐい飾り棒」です。

これを上下に付けて、同封の紐を付ければすぐに飾れます。

最近は、とても素敵な柄のタオルや手ぬぐいが出ていますので、

お気に入りを飾っても良いのではないでしょうか。

 

 

父や、弟に贈ったものはそろそろ届くころです。

なんて言われるでしょう?

天国の母は、「なんで切った?!」と怒るかもしれません。

ごめんなさい。いつまでも言う事を聞かない娘で。

 

でも、また、会えたでしょう?

 

 

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汚れのひどい着物のリメイク (前編)

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田舎の父から送られてきたたくさんの着物。

1着、浴衣はリクエストがあったので、半袖のシャツを作りました。

 

全ての着物をすぐに処理する必要はないのですが、

早く何とかしたい1着があります。

 

私の7歳のお祝いの晴れ着です。

今はどうしているか分かりませんが、

当時、地元は、男の子も女の子も1月7日に7歳のお祝いをしました。

 

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ご覧のように、シミがひどい。とても汚れています。

 

母は最初、ピングの花柄を選んだのですが、この着物が気になっていて、

やっぱり私にはこちらの方が似合うと、後からお願いして

交換したのだと言っていました。

家紋が「扇」だという事もあったでしょう。

 

私もとても気に入って、この後も、何回か、お正月等にせがんで

着せてもらいました。

 

母が、自分で着物の管理が出来なくなり、

亡くなる前、それでも、この着物の事は気にかけており、

あれはどこそこの誰々さんの娘さんに譲ったら良いのでは、とか

言っていましたが、

私は誰々さんを知らないし、着物自体、譲れる状態ではない。

「そうだね、そうしようかね。」

そう答えるだけでした。

 

 

送られてきて、あらためて見ると、全体的にシミが広がっていて、

ちょっとお店に染み抜きに出して、なんてとても出来る状態ではありません。

袖を解いて、様子を見る事にしました。

 

長年の頑固なシミです。ダメ元でいろいろ試しました。

蒸気やお湯で汚れが緩まないか。

ワイシャツの頑固な衿汚れの落とし方。

洗剤も、いろいろ。シャンプーや台所用洗剤も。

重曹ベンジン

 

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汚れは落ちていないのに、色の方が負けて落ちてしまいました。

(裏地は綺麗になりましたので、一部、前回の自分の髪のピンクッションの裏地に

使用しました。)

 

う~ん。

では、こんなの、どうでしょう。

試作です。

 

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自分の髪でピンクッションを作る。

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そろそろ髪を切ろうかなと思ったところで、首都圏は緊急事態宣言で外出自粛に

なってしまいました。

初めは、髪が伸びたって死にはしない、と思っていましたが、

洗って乾かすのも面倒な長さになりましたので

宣言も解除されたことですし、切ってきました。

 

少し前にpokke (id:tukurukun) さんが、お母様が髪で針山を作っていらっしゃって、

針山から髪の毛が出ている時があって怖かったとブログに書かれていました。

 

人の髪の毛は針山にすると良いと聞いていて、

切った物を持ち帰った事はあるのですが、

面倒だったのか、忙しかったのか作るには至りませんでした。

 

今回は作ってみよう!

 

①磁石を付けてミシンやスチールの裁縫箱にくっついてくれるピンクッション

②ゴムで腕につけておけるピンクッション

 

両方とも、直径3cmの小さいクッションです。

 

【①磁石付きピンクッション】

 

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何を見るでもなく、適当に作りました。

バツの付いている厚紙と、磁石の下に置いている厚紙は使いませんでした。

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裏地の髪を入れる大きな円の方は周りをぐし縫いして、絞り、

中にぎゅうぎゅうに髪を詰める。ぎゅうぎゅう~💦

※ぐし縫いは、引き絞るのに力がかかるので、ボタン用の太い手縫い用糸が

 良い。玉留めも、抜けてしまうので大きく作る。

 

外から表布を被せるので、多少はみ出ていてもかまいません。

裏地、小さい円で蓋をします。

粗く手縫い用の太い糸で、その後、ミシン用の細い糸で細かくまつる。

 

磁石を付ける位置を少し窪ませるような感じで場所を作り、

強力接着剤で付ける。

 

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pokkeさんが言っていた、はみ出た髪って、こんな感じですかね。(笑)

 

 

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表布でつつみます。(写真の大きさが不揃いでごめんなさい)

 

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底の部分も厚紙を表布でつつみ、髪を包んだ方の蓋にします。

周りをミシン糸でかがります。

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冷蔵庫にくっつけてみました。

 

 

【②ゴム付きピンクッション】

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厚紙は1枚しか使っていません。

 

 

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磁石付きと同じ要領で、髪を包んだ表布に蓋をする前にゴムを挟み込みます。

ゴムは、袋状の中にゴムを通すというやり方ではなく、シャーリングですね。

先に出来上がりにアイロンをかけておき、ゴムを縫い付けてから折って、

際を縫いました。

余分な端の部分を蓋の中に押し込むので、しっかり縫い付けます。

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蓋をします。

 

 

 

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周りにポンポンをつけました。

 

 

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針を刺してみると、ちょっと硬い発泡スチロールに刺しているような感じです。

夏用布マスク(1回目) 男性用

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男性用布マスク。

主人のマスクを作ります。

 

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丁度使えそうな、同じ生地の刺繍刺見本が2枚あったので

使いたいと思います。

色や、刺し方を見るための物で、裏に補強の芯地は貼っていません。

マスクにはその方が良いのですが、刺繍による生地の攣れがあります。

その辺は、アイロンで何とか許容範囲まで持って来れればと思います。

刺繍は私の図案、刺したのは刺繍屋さんです。

 

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下の写真は、上2枚の裏面です。

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*カバーマスク・・・表、裏とも刺繍生地使用

*内マスク・・・ガーゼ、シフォン、ブロード各1枚

 (共布が不足したのでオフ白のブロードを使用)

 

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それから、女性用のシフォンのマスクを見せたら、それも作ってくれと

リクエストがありましたので追加で製作。

 

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夫婦でお揃いです。

 

盛夏用作るのに、生地屋さんに早く行きたいなぁ。

 

 

 

夏用布マスク(1回目) 女性用

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首都圏も緊急事態前言が解除されました。

でも、まだまだ油断はできません。

 

安心して使える不織布マスクもまだ不足しています。

布マスクの使用期間、こんなに長くなるとは思いませんでした。

 

使っている布マスクが、暑くなってきました💦

外出から帰ってマスクを外すと、口周りが汗ばんでいます。

いかん。薄いマスクを作らないと💦

 

シフォン生地2枚重ねと高密度の綿の組み合わせが効果があるというニュースが

ありました。

 

シフォンなら在庫あるよ。

ワッシャーかかっているけど。うす~い黄色です。

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数年前、薄い生地を重ね着するのが流行った時、私も着たかったけど、

おばさんに合うものが店頭になくて、じゃあ、作ろうか、と。

久々に簡単なものを作った、その残布。

 

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オフホワイトのブロードと合わせてマスクにしました。

そういえば、このブロードは確か、抗菌防臭タイプではなかったかなぁ。

 

*カバーマスク・・・シフォン1枚、ブロード2枚

*内マスク・・・ガーゼ、シフォン、ブロード各1枚

 

 

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それから、この刺繍の刺見本(デザインは私。刺繍は刺繍屋さん)

を使って作ります。

 

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*カバーマスク・・・ブロード2枚

*内マスク・・・ガーゼ、シフォン、ブロード各1枚

 

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前回、ゴムの在庫が切れて、もう買わないで済まそうと、天竺ニットを

細く切って使いました。

耳が痛くならないで良いのですが、もう少し密着感が欲しい。

夏用も作る事にしたので、マスクゴム平ゴムをネットで注文しました。

到着を待っているところです。

 

 

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使っているマスクですが、今まで、内マスクを小さく作って、

カバーマスクからはみ出ないように着けていました。

それを、最近大きめの内マスクを作って、上部分をずらして、

わざと見えるようにして着けています。

 

他から見たらどうでもいい事ですが、私は楽しんでいます。

 

残布で小物(浴衣リメイク)

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写真の3点を父に送りました。

 

 

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肩掛け出来るトートバッグ。

中は共布で裏を付け、ポケットが1個付いています。

柄合わせはこれが精いっぱいでした。

 

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ポケットティッシュケース

 

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そして、このベストを一緒に、父に送りました。

 

すぐに届いたよ、の電話があったのですが。

その中で、衝撃発言が!

 

「シャツは、とても気に入った」

 

おお、良かった。

 

「そいで、床の間に飾った。」

(贈り物を、感謝してしばらく床の間に置く習慣があります)

 

着ないで...飾っている...

お願いだから、着てね・・・

まぁ、すぐ隣は母が居るので、見てもらえて、良いか。

 

「そいから、こんキョッキ(ベスト)は何で送り返してきたか?」

 

え?サイズの参考に入れてきたのでは?

 

「ちご。こいは、オイにはコメなったで、お母さんに着せっおったとぉ。

 TOMが着っじゃろち思っせぇ、送ったとぅ。」

(違う、これは、俺には小さくなったので、お母さんに着せていたんだ。

TOMが着るだろうと思って送ったのよ)

 

「また、次、送っで。」

(また、次の荷物で送るから)

 

ひぇ~。私に、送ったんですか。

そして、私が着ると信じていますね。

 

電話切ってから思ったのですが、

他の、母の着物や帯は、長男のお嫁さんに何か、と言っていましたよね。

私には、この、父のお下がりのお下がりのベスト...。

魚釣りの時、よく着ていた...。

 

ま、まあね。父がシャツを気に入ってくれ、ご機嫌んでいてくれていれば、

何でも良いです。

 

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件には関係ありませんが、家族つながりで。

弟に送ったマスクの記録を忘れていました。

写真貼っておきます。

招き猫は弟のトレードマークなので、依頼があったら使おうと取っておきました。

 

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母の浴衣で父のシャツを作る

浴衣リフォーム。

母の浴衣で父の半袖シャツを作ります。

 

まず浴衣を洗います。

洗剤でしっかり洗いました。

当たり前ですが、随分色が落ちます。

白いタオルを一緒に洗ったら、青くなっちゃいます。

注意事項です。

乾いたら、状態を見ながらアイロンがけ。

 

平行して製図に入ります。

サイズ見るのに、父はなぜベストを送ってきたのだろう(苦笑)

参考になりません。

太っているので、父にTシャツプレゼントする時には、

LLとかXLを選んでいました。

でも、近年は年を取って、少し縦横小さくなってもいます。

 

最初に、Lサイズの男性用シャツを参考に、製図をし、型紙を作って、

1m100円生地で形を作ってみます。

(1m100円生地は、形出しのためのシーチングより安価なので、代用しています)

 

男性用Lサイズ試着は私や相棒のキャサリンちゃん(ボディ)ではできないので、主人に着てもらいます。

父と主人はサイズ近いから都合良いです。

 

 

☆最初の形出し(写真撮り忘れ)

身幅約125cm、ヨーク、後ろ身頃2本タック

ハマカラー、半袖、裾スクエアで脇スリット入り

  ⇓

☆試着感想

胸の辺りがきつい。

親父さん、鍛えていたから胸板厚いよ。もっと、大きい方が良いよ。

  ⇓

☆2回目形出し

身幅約132cm、ヨーク無し(これで後ろのタック無し&肩幅を約4cm外に出す)

ハマカラー、半袖、裾スクエアで脇スリット入り

 

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キャサリンちゃんでは、やっぱり分かりずらいですね。

でも、主人に作り直したものを着てもらったら、良かったので、型紙を作ります。

 

型紙が出来たら、浴衣に当てて、どこでどのパーツを裁断するか決めます。

浴衣の生地幅が狭いのと、柄が大きいので、袖や衿の柄の入れ方は注意です。

先に使うところを決めると、余計なところまで解かなくて良いので

時間短縮になります。

後中心の接ぎはミシンで縫われていたので、そのまま使いました。

芯地もカット。

 

ここまで来たら後は、普通のシャツの縫製と同じです。

 

 

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どうでしょうか。

 

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母の日に頂いたお花と一緒に記念撮影。

 

 

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「いいなぁ、コレ。ピッタリじゃん。」

試着してもらった主人、気に入ったようで、ノリノリでした。

これは、お父さんに送るんですよ。

 

少し生地が余ったので、何かおまけを作って使い切りたいと思います。