OEY ***モノつくり再開***

制作の過程、思った事、作品を記録します。

汚れのひどい着物のリメイク (前編)

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田舎の父から送られてきたたくさんの着物。

1着、浴衣はリクエストがあったので、半袖のシャツを作りました。

 

全ての着物をすぐに処理する必要はないのですが、

早く何とかしたい1着があります。

 

私の7歳のお祝いの晴れ着です。

今はどうしているか分かりませんが、

当時、地元は、男の子も女の子も1月7日に7歳のお祝いをしました。

 

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ご覧のように、シミがひどい。とても汚れています。

 

母は最初、ピングの花柄を選んだのですが、この着物が気になっていて、

やっぱり私にはこちらの方が似合うと、後からお願いして

交換したのだと言っていました。

家紋が「扇」だという事もあったでしょう。

 

私もとても気に入って、この後も、何回か、お正月等にせがんで

着せてもらいました。

 

母が、自分で着物の管理が出来なくなり、

亡くなる前、それでも、この着物の事は気にかけており、

あれはどこそこの誰々さんの娘さんに譲ったら良いのでは、とか

言っていましたが、

私は誰々さんを知らないし、着物自体、譲れる状態ではない。

「そうだね、そうしようかね。」

そう答えるだけでした。

 

 

送られてきて、あらためて見ると、全体的にシミが広がっていて、

ちょっとお店に染み抜きに出して、なんてとても出来る状態ではありません。

袖を解いて、様子を見る事にしました。

 

長年の頑固なシミです。ダメ元でいろいろ試しました。

蒸気やお湯で汚れが緩まないか。

ワイシャツの頑固な衿汚れの落とし方。

洗剤も、いろいろ。シャンプーや台所用洗剤も。

重曹ベンジン

 

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汚れは落ちていないのに、色の方が負けて落ちてしまいました。

(裏地は綺麗になりましたので、一部、前回の自分の髪のピンクッションの裏地に

使用しました。)

 

う~ん。

では、こんなの、どうでしょう。

試作です。

 

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