田舎の父から送られてきたたくさんの着物。
1着、浴衣はリクエストがあったので、半袖のシャツを作りました。
全ての着物をすぐに処理する必要はないのですが、
早く何とかしたい1着があります。
私の7歳のお祝いの晴れ着です。
今はどうしているか分かりませんが、
当時、地元は、男の子も女の子も1月7日に7歳のお祝いをしました。
ご覧のように、シミがひどい。とても汚れています。
母は最初、ピングの花柄を選んだのですが、この着物が気になっていて、
やっぱり私にはこちらの方が似合うと、後からお願いして
交換したのだと言っていました。
家紋が「扇」だという事もあったでしょう。
私もとても気に入って、この後も、何回か、お正月等にせがんで
着せてもらいました。
母が、自分で着物の管理が出来なくなり、
亡くなる前、それでも、この着物の事は気にかけており、
あれはどこそこの誰々さんの娘さんに譲ったら良いのでは、とか
言っていましたが、
私は誰々さんを知らないし、着物自体、譲れる状態ではない。
「そうだね、そうしようかね。」
そう答えるだけでした。
送られてきて、あらためて見ると、全体的にシミが広がっていて、
ちょっとお店に染み抜きに出して、なんてとても出来る状態ではありません。
袖を解いて、様子を見る事にしました。
長年の頑固なシミです。ダメ元でいろいろ試しました。
蒸気やお湯で汚れが緩まないか。
ワイシャツの頑固な衿汚れの落とし方。
洗剤も、いろいろ。シャンプーや台所用洗剤も。
汚れは落ちていないのに、色の方が負けて落ちてしまいました。
(裏地は綺麗になりましたので、一部、前回の自分の髪のピンクッションの裏地に
使用しました。)
う~ん。
では、こんなの、どうでしょう。
試作です。