5月下旬、大倉集古館の特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」に行ってきました。
特別展チラシ
大英帝国が繫栄したヴィクトリア女王(在位 1837~1901年)の治世、王侯貴族、資本家層を魅了したアンティークジュエリーや、ドレスやレース、銀食器などを紹介する展示会です。
当時のライフスタイルが垣間見える、優雅で煌びやかな内容です。
ヴィクトリア女王のウェディングドレス、ウェディングケーキの話、モーニングジュエリーやドレス(喪に服する間、着ける装身具、ドレス)を見ると暖かい家族愛も感じます。
が、
何しろ細かい。
装飾が技を尽くして、細工が細かい。
物も小さいうえ、芸も細かい、という年寄りには集中力が必要な展示物が多かった。
シードパール(直径2㎜以下の天然真珠)で作られたティアラ、ネックレス…
金細工、カメオ、レース…
ショーウィンドウディスプレイになっているので、ジーッと見ているうちにガラスに寄ってしまって、前髪がガラスに触れ、「はっ」と頭を引く。
何回もなるので、一緒に行った友人に小声で「見ているうちに、ガラスにぶつかりそうになるよ。」と言ったら、「大丈夫。もう、ガラスにおでこが当たった跡がたくさん付いているから。」と笑って示しました。
お化粧している額が当たると跡が残るのですね。
皆さん熱心にご覧になって、ぶつかっているようです(笑)
美術鑑賞用のスコープとか、お持ちの方は準備して行った方が良いかもしれません。
私と友人は、最期には見るのに疲れてしまって、「細かい細工は、展示会カタログを買って、後でゆっくり見ましょう。」という事に。
展示会カタログ
とてもわかりやすい内容です。
今回は、友人と予定がやっと合って、楽しみにしていた日でしたが、生憎の大雨。風もあって、駅からの風景や、大倉集古館の外観なども写真を撮れませんでした。
ヴィクトリアン・ジュエリーといえば、アクセサリーミュージアムにも常設で展示してあります。
こちらは基本、ショーケース型の展示なので、上から覗き込む形で、しかも下が鏡になっているので、裏面までみえます。
大倉集古館は、専用箱のあるジュエリーは、セットしたまま蓋を開けた状態での展示。
収納箱まで含めた美術品としての扱い、アクセサリーミュージアムは「どういう作りになっているか」まで見せている展示、という事ですね。
過去記事
アンティークジュエリーがお好きな方、ヴィクトリア朝に興味がある方は必見。
HP等から概要や展示品をお調べいただいて、お出かけになると良いと思います。
大倉集古館の「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」は、6月25日までです。