先日、ビーズ刺繍のブローチ、ちょっと指先の血が付いたので洗ったら、「謎の赤」が広がって、原因がわからず、「何で?」で終わっていました。
実は、記事をUPした後、読み返している最中に原因がわかったのです。
そう。はっきりと写真と文章に答えがあったのです。
「赤のボールペン」
「中性洗剤」
あああ~。
生地にオーガンジーを重ねたので、下絵が見えづらくなりました。
「洗う物じゃないし、ビーズで見えなくなっちゃうから、良いよね~。」と
下絵を赤のボールペンでなぞっていたのです。
その通り、ビーズで埋めたので見えなくなり、すっかり忘れていました。
悪い事したのを白状しなくてはならなくなりましたね。(;^_^A
そして確か、「ボールペンを落とすのに、中性洗剤を使う」んだった…
試しに、ブローチと同じ状態、芯を貼ったピンク生地に赤のボールペンで線を引き、オーガンジー、キルト芯、芯を貼ったベージュ生地を縫い合わせて中性洗剤を付けてみました。
※写真は色移りがわかるように、明るさの加工をしています。
左:芯を貼ったピンク生地単体の裏。インクが浸透しています。
右:裏のベージュ生地に染みています。ブローチもこの状態。
芯を貼っていて、キルト芯も挟んでいるのに、結構インク、広がっています。
片側の縫い合わせを解いて、キルト芯の状態を見てみました。
というわけで、「何で?何で?」と大騒ぎして、結局恥をさらしただけだった、という事で決着です。
では、「ボールペンを落とすには?」実験をやってみます。
実験と言っても、洗剤も、力加減もアバウトです。
落ちそうな方法を一通りやったらどれだけ落ちるかな?という興味本位のお試しです。
写真も、明るかったり暗かったり。加工無しです。
実験してみる生地の種類
(A)左上:薄手ブロード/用途:シャツ、ブラウス等
(B)右上:薄いポリエステル/用途:ブラウス等 (裏返しに置いてしまいました)
(C)左下:キャンバス(帆布)/用途:エプロン、トートバッグ等
(D)右下:ニット/用途:Tシャツ、各ボトム等
引いた線、左から
ボールペン(黒)
ボールペン(赤)
ゲルインクのボールペン(黒)
ゲルインクのボールペン(赤) 下の小さいハート
油性マジック
水性マジック
試してみる順番
先に水洗いしています。
①中性液体洗剤
②ウタマロ(洗濯用固形せっけん)
③除光液
④衣料用色柄物用液体漂白剤
⑤塩素系キッチンブリーチ
(A)薄手ブロード
①中性液体洗剤…ボールペンを落とすのに有効と言われています。
洗剤をつけ、上から歯ブラシで叩く。下に落ちたインクを吸い取るように、ニットの切れ端を敷く。
②ウタマロ(洗濯用固形せっけん) 中性洗剤と同じ作業。写真撮り忘れ。
③除光液…油性マジックを落とすのに有効と言われています。
④衣料系液体漂白剤(1リットルに20ml)
⑤塩素系キッチンブリーチ
(B)ポリエステル
①中性液体洗剤
②ウタマロ
③除光液
④衣料用液体漂白剤
⑤塩素系キッチンブリーチ
塩素系漂白剤はプリントの色柄の変色が気になります。
この生地は肉眼では変化は無いようです。
(左:実験している生地/右:何もしていない元の生地)
(C)キャンバス(帆布)
①中性液体洗剤
②ウタマロ
③除光液
④衣料用液体漂白剤
⑤塩素系キッチンブリーチ
変色有り。思いっきり色が抜けてしまいました。
(D)ニット
①中性液体洗剤
②ウタマロ
③除光液
④衣料系液体漂白剤
⑤塩素系キッチンブリーチ
⑤まで終わって。
これだけ試すと油性マジックもかなり落ちます。
どの生地も、ゲルインクのボールペン(黒)が残っているのが意外でした。赤はよく見るとうっすら、というぐらい落ちています。
ブロード生地は少しゴワゴワした感じになります。
キッチンブリーチは帆布のプリント地色、柄も色が落ちてしまいました。
番外編 (研磨)
上記の実験から引き続き試してみますが、お薦めしません。
☆メラミンスポンジ(激落ちくん類)
ブロード
ポリエステルプリント
帆布
ニット
目に逆らって、横に広げるように擦りました。
スポンジのカスがたくさん出ます。毛羽立ちも目立ちます。
多少薄くなったような気がします。
☆クリームクレンザー
ブロード
ポリエステルプリント
帆布
ニット
肝心のボールペンは、早い段階で肉眼では線は消えたようにみえます。
で、ブローチはどうするか?
もちろん、このままです。
ビーズが人質になっています。手出しできません(笑)
刺繍の下書きに、こっそりボールペンを使ったりしない。それだけです。