「平日休みが取れたので、一緒に行ける展示会はないかしら?」
日頃忙しいお友達から連絡があり、いくつか開催中の展示会を提案したら
「アクセサリーミュージアムに行ってみたい」との返事がありました。
そういう訳で、アクセサリーミュージアム「いけないのファッション展(2022.9.1~12.17)」に行きました。
今回は、「オシャレ割引」があり、期間中、ファーやフェイクファー、動物の模様や牙など、「自然」の物を身につけて行けば入館料が100円引きになります。
(11月1日~11月6日はハンカチーフの日(11月3日)にちなんで、自慢のハンカチーフ持参)
いけないのファッション展
今は使用禁止、または好ましくない素材を使ったものを集めた企画展です。
例えば、鉛入りの白粉等、「明らかに環境、人体に悪影響のあるもの」から、
リアルファーのように、防寒着に使っていた動物の毛皮、現在では動物愛護の観点から、使用しない傾向にある、といった「価値観が変わった」ものまで、『いろいろな、今は使わないようにしている』ものを集めています。
いくつかピックアップしてみました。
【人体に害のある材料のもの】
鉛入りの白粉
左:鉛入りのフェイクパール(これがまた、美しい優雅な光沢なんです)
右:ドラッグ計量スプーンのペンダントヘッド。大胆ですね。
合成無機顔料。材料に、鉛やヒ素が含まれているものがある。
【動物愛護】
左:輪郭内に鳥の羽を張り付けている
右:使われていた種類の鳥のはく製
蝶の羽を封入したもの
べっ甲
【軍事の産物】
【人権の観点から】
人種差別
黒人モチーフ
ペーパードレス。不織布でハサミで好きな長さにハサミで切れる。
大量消費、使い捨ての問題や、水をかけられたり、女性軽視にもつながる。
なかなか面白い観点の展示会でした。
人体や環境に悪影響が分っていて、生産を続ける、手に入れるといったものもあると思いますが、「知らない」事が一番良くない気がします。
人を装飾するために、環境を壊したり、生態系を崩すような事があってはいけない。
自分の身の回りのものも「生まれ育ち」をしっかり見て選ばないと、と思いました。
最期に、常設展の中からいくつか。
本当に、素敵なアクセサリーです。
前回の特別展の記事 ↓