探し物をしていたら、「資料」と書いてある箱が。
なんだっけ?
「北4.5」って引っ越した時の目印だから、そのまま押し入れに押し込んだのでしょう。
開けてみると、「わ~♡♡♡こ、これは♡♡♡」
「いつか、また服を作る時が来たら参考にしよう」そう思ってとっておいた諸々の資料が。
引っ越しの時は全然活用する予定などなかったので「開かずの箱」のまま押し入れの隅に置かれていたのです。
もう、存在も内容も忘れていました。
中は刺繍の図案や花文字、アンティークレースのコピー、美術館展示品のコートやドレスのモチーフなどなどザクザク、ザクザク・・・
救出した先輩デザイナーの図案。パターンを切り取った原画。
TOMの図案。コピー。
そして、自分のデザイン画や刺繍の図案と一緒に先輩デザイナーの刺繍部分が入った型紙の一部が出てきました。
とても繊細で美しいモチーフ。
私はその方のデザイン群はブランドというより会社のレガシーだと思っていたのですが、多分事務所移転の時だったか、もうご本人もいなかったこともあって、パターン(型紙)全部処分する事になったのです。
え~、捨てるんですか?
だったら参考にしたいからと言って、刺繍部分だけを急いで切り取って自分で保管しました。
以前のレースに続いて、あまり大きな声では言えない話ですが。
他に、縫製の決まり事とか、縫い方の注意点とか、洗濯表示についてとか。
今は改正されたり、簡略化されたりでそのまま利用はできませんが、参考にはなります。
なにより、「うんうん、こうだった。」みたいな気持ちになって、元気になりました。
今まで長い間「お荷物」だった箱が、輝く「宝箱」に変わりました。