たまに写真に登場する「モデル」のキャサリンはMサイズのボティです。
服を作るのを再開するまでは、コートやストール等を「着用」してもらっていました。
学校に入った時に購入し、直ぐにシーチングでカバーする授業がありました。
伸び縮みしない生地をボディにフィットさせるのは大変で、皆四苦八苦。
皆で居残り。
誰かが、「水をかけて縮ませると良いよ」と。
ああ、障子紙を張らせる要領ね。
皆で霧吹きシュッシュッ。
ぴったりフィットしましたけれど、先生には言われました。
「水、かけたわね。」
きっと毎年みんなそうなんでしょう。
良く見せる事に必死でその時は判りませんでしたが、洋服を勉強していく私たちに、「人の体って凸凹して難しいでしょう?」とまず言いたかったのでは。出来はどうでも良かったのでしょう。
キャサリンちゃんも年を取って、シーチングが汚れてきました。
外せば綺麗なボディになるのでしょうが、そんな思い出があるので外せないでいます。
毎日ボディを背負って電車通学していた子は「満員ギュウギュウでボディに刺していたピン(針)が隣の人に刺さった」とか「押されて胸が変形した」と言っていましたが、私は徒歩圏内だったので、美しい体形を保っています。