OEY ***モノつくり再開***

制作の過程、思った事、作品を記録します。

フラメンコスカート(3-③)4枚完成


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長い説明になりました。

読んでくださった方、ありがとうございます。

今回でフラメンコスカート完成です。

 

前回は地縫いミシンとロック(端かがり)ミシンの調整のお話でした。

残りの処理を簡単に書き留めておきます。

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写真左。脇ファスナーですが、付け位置も緩やかな曲線の為

コンシールファスナー(見頃付け合わせで付ける。

ドレスの後ろファスナー等に使われる)を使用。

本来は、周囲をミシン掛けしないのですが、用途上、

負荷がかかるので、補強のため掛けています。

 

写真中央。白い伸び止めテープが見えていますね。

これはダメです。ごめんなさい。

伸び止めテープはウエスト際にも貼っています。

縫い代はテープをたたいて処理しています。

スプリングホックの他に、

休憩時座った時等少し緩めたい場合、

使えるかなと思って、長い糸ループをつけました。

黒と紫のスカートには、逆にサイズを少し縮める短い糸ループも。

 

写真右。オーガンジーのスカートは、

着やすいように、ファスナー位置をわざと下に下げています。

 

※22cmコンシール。22cmで使用。

 

 

裾の処理。

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何日かキャサリンちゃん(ボディ)に着てもらって、布目バイアスの裾が落ち着くのを待ちます。

 

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スカート丈を後ろ中心で計り、その点を基準にして

床から同じ長さになるように、最終の裾のラインを決めます。

その位置から端かがりの幅を残して裁断。

端かがり(ロックミシン通常運転)の後、端かがりだけを

裏に倒すようにアイロンをかけ、地縫いミシンをかけて

端かがり部分を押えます。

 

紺のオーバースカートもしばらく吊るした後、

アンダースカートが隠れるように、軽く留めてラインを決めます。

赤のアンダースカートは、その逆。

オーバースカートより少し短くします。

裾は、前回記事の巻き始末です。

 

紺オーガンジーのオーバースカート

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紫のアンダースカート

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黒のオーバースカート

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赤のアンダースカート

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 ありがとうございました。

 

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フラメンコスカート(3-②)オーガンジーの縫製

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おまけシュシュからご紹介

 

紺のオーバースカート、赤のアンダースカートは同じ生地の色違いです。

オーガンジーのような透ける、薄い生地は縫うのが少し難しい。

今回は、糸の色を変え、太さの違う針を替え、いろいろな調節をして

縫うよりも、そちらの方が忙しいでした。

いちいち試し縫いもしますしね。

 

今回は、自分自身のミシン調節の記録みたいになりました。

縫う事自体に興味が無い方には、申し訳ありません。

最初と最後の写真でも、見て行ってください。

 

さて、縫製。

薄い生地は、地縫いのミシンもロックミシン

糸調子に気を付けないと、思っていたのと違う物が出来てしまいます

 

 

地縫い

地縫いミシンは、古い足踏みの職業用ミシンです。

下糸はボビンケースにボビンを入れて

ミシンにセットします。

 

薄い生地の場合、ボビンケースのネジを緩めて、

下糸の調子をユルユルにします。

 

そして(私の場合)、製図や型紙に使うハトロン紙を

テープ状にたくさん作っておき、布の上に

敷きながら縫うと、良い感じで縫えます。

 

後で、ハトロン紙は糸を引っ張らないよう

押さえながら破り取ります。

 

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ロックミシン

4本取り2本針のロックミシンです。

糸調子の他に、生地の性質に合わせ、いろいろ調整します。

 

【通常】

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以下、左写真の説明。(右写真は糸調子の記録)

①左の白い丸い物は、送り歯の調整

(と言われても判りませんよね)

伸びやすい生地は右側(大きい数字)に、

縮みやすい生地は左(小さい数字)に回して調節します。

 

②右のカーブした形のものは縫い目(針目)の間隔を調整。

間隔を広げたい時は上の方(大きい数字)

狭くしたい時は下の方(小さな数字)へ。

 

通常は ①が真上(N、ニュートラル) ②2.5

 

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通常の調節は紫と黒のスカートで。



 

【今回のパーツの接ぎ目、縫い代始末】

縫い合わせた後の縫い代の処理をいろいろ考えましたが、

ラインが曲線という事、

エストからヒップまで、身体にぴったりなので

出来るだけ薄く丈夫にしたい、という事で

ロックミシンをかけて、処理しました。

 

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縫い合わせた後ロックして、片倒し。

①2(生地の伸びを防止)  

②1.5(ほつれやすいので狭く)

 

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【裾の巻き縫い】

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端かがりと同じ。①2 ②1.5  

 

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左写真
 ③矢印の「かがり縫いから巻き縫いに変更レバー」手前に引く。

 ④左のダイヤルの目盛り「1」

     (下メス位置3mm/通常4~5mm)

右写真

糸調子を巻き縫い用に変更します。

 

巻き縫いの場合は2本針左を外して右針1本で縫います(3本糸)が、

忘れて2本のまま(4本糸)、試し縫いを始めてしまいました。

すぐに左針を外して再開したのですが、

どうも、2本針で試した方が、綺麗でしっかり巻いています。

なので、もう1度左針をセットして、2本で進める事にしました。

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赤の方はなぜか何回やってもムラがある巻き具合になってしまい
アンダースカートでもあるし、2重に巻く事にしました。

2週目は1周目をカットしないように刃を上げています。

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【おまけシュシュ】

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巻き縫いのセットのまま

①を目いっぱい逆にまわして、わざと伸ばして巻いています。

 

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次回完成です。

 

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フラメンコスカート(3-①)裁断

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フラメンコの練習用スカート、先日、ご依頼者様が生地を購入するのに同行しました。

 

tom-oey.hatenablog.com

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紺の水玉オーガンジーのオーバースカートと紫のアンダースカートのセット。

黒のオーバースカートと 赤の水玉オーガンジーのアンダースカートのセット。

6枚はぎのスカートを、2セット計4枚作ります。

 

水通し → 地直し(アイロン) → 裁断

 

まず、4種類の生地を洗いました。(水通し)

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左が紺のオーガンジー、右が赤のオーガンジーの色落ち具合

色落ちしますね。

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左が紫生地、右が黒生地の色落ち具合

こちらは写真では分からない程度。

全部にアイロンをかけ、不良個所が無いか、確認しながら整えました。

 

 

ここから裁断ですが、紫と黒の生地は省略して、オーガンジーの裁断を

見て頂こうと思います。

 

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裁断するのに、オーガンジーを真っ直ぐに

ぴんと張った状態にしなければいけません。

 

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左は水玉が曲がっている状態。水玉を揃えて、歪みが無いようにします。
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オーガンジーが歪んたり、撚れたりしていないか、

確認しながら1枚づつ6枚裁断します。

 

この切り方は、全くの自己流です。

 

まず、型紙ピッタリではなく大雑把に切ります。

型紙2枚作りましたので、重ねるように、3枚づつ切ります。

型紙の下に、オーガンジーの生地が3枚付いている状態になります。

それから、3枚を一緒に型紙通り、ピッタリに切ります。

その方が、薄い生地もあまり動かず切れるような気がします。

 

縫製に入りますが、悪戦苦闘。

次回にお話しします。

 

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秋のバラ。旧古河庭園。

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昨年秋、霧の朝に、薔薇が綺麗だろうと、急に思い立って、

旧白河庭園のバラを観に行きました。

その話をしたら、お友達が「私も行きたかったな」と。

じゃあ、来年の春に、とお約束していたのですが、

新コロナの影響で行く事ができませんでした。

 

そして、一年まわって、やっと。

 

旧白河庭園は、東京都北区にある庭園で、国の名勝、

都の文化財に指定されています。

 

旧古河庭園HP ↓

www.tokyo-park.or.jp

 

旧古河庭園は大雑把に言うと三段になっていて、

一番上が洋館、薔薇等花壇、芝広場

中段が薔薇園

一番下が池のある日本庭園になっています。

 

 

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洋館と薔薇。

 

洋館脇から中段の薔薇園を見ていきます。

 

庭園のTwitterアカウント @kyufurukawa

 

フォローして、近い情報を頂いていたのですが、

香りが良いので、是非午前中に、との事でした。

本当に、甘い香りがほんのり。癒されます。

 

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バラ園から降りる階段を下って日本庭園へ。

紅葉がうっすら始まっていました。

ベンチに座って、景色を眺めながらお友達とおしゃべり。

ゆっくりと時間が過ぎていきます。

 

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池や茶室、土地の高低差を使って造形された滝など見ながら、

洋館のある一番上の段、展望台まで坂を上がります。

 

最後に洋館に。

洋館は、有料で1階部分を見学できます。

本来なら見学ツアーもあるようですが、新コロナ対策で

中止になっています。

 

1階部分では、一部を喫茶にも使っています。

折角なので、テラス席でバラ園を見ながらお茶しました。

私の家族は体育会系男子ばかりなので、こんなチャンス、

ありませんから。

 

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お土産に、オリジナルドロップを購入。

この情報もTwitterで。

絶対欲しいと、売店に向かったら、

「大人気で、もう、店頭においてあるものしか

ないんですよ」と店員さんが

「表と裏は柄が違うんですよ~」

可愛い。間に合って良かった。

 

(帰ってから食べてみました。

ドロップにはバラの花びらが入っていて、

後まで長くバラの風味が残ります。

バラに囲まれているようです。)


楽しかった。
今度は、春の薔薇、見に行きましょう。

 

フラメンコ練習用スカートのリピート

スカートのリピート。

昨年の7月初め、フラメンコの練習用スカートを作りました。

黒のサーキュレータースカートでした。

 

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たくさん練習して、くたびれてきたので、

同じ形の物を作って欲しいとの事。

 

特殊なスカートという事と、用尺の関係もあるので

一緒に生地を探しにいきました。

 

黒を1着作るつもりが、

いろいろ生地を見ているうちに、イメージが広がって…

 

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黒のスカートと赤のペチコート。

 

 

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紺のオーバースカートに紫のスカート。

 

計4枚。

 

薄い布、暫く縫っていないからなぁ。

しっかり練習してから取り掛かります。

 

 

埼玉県こども動物自然公園

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ええっと・・・。何の写真でしょう。

そう、寝ているコアラちゃんですね。

 

9月の連休中、東松山市にある

埼玉県こども動物自然公園に行ってきました。

 

ホームページはこちら。

parks.or.jp

 

※入園前注意※

コロナ対策で、来園日と人数をスマホで事前予約します。

前日の夜思い立って、予約しましたが、

行った日は当日でも大丈夫そうでした。

前もってしないと入園出来ないという事があるかもしれません。

 

また、笑っているように見えると話題のクオッカを

是非見たいという方は、展示方法をよく確認してください。

私たちが行った日は、2回展示時間があったようですが、

先着順で整理券が配られていて、とっくに配布済みでした。

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HPからお借りしてきました。

 

では、入場します。

 

メンバー:主人、次男、私

目的:①コロナのせいで太ってしまったので(特に主人)、

    山坂歩いて運動する。

   ②動物を見て、癒されたい。

 

息子たちが子供の時は、よく来園しました。

何年振りかな。

園全体が丘陵の地形を活かした作りです。

マップには表現されていない高低差があるのを知っています。

周るルートによって、かなりハードになるので気を付けて・・・。

 

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一番面白かったのは、じゃれ合っていたのが

エキサイトしたのか、殴り合い始めたカンガルー。

すると、ちょっと大きい別の1頭が仲裁を。

なんか、肩に前足を乗せて、「まぁまぁ」みたいな(笑)

「へぇ、あれで喧嘩やめるんだ」

 

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外枠はあるのですが、内の広い運動スペースには人とカンガルーを

隔てる柵はありません。

ピョンピョン跳ぶのも間近で見られます。

 

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写真をとっていない動物、鳥もたくさん見ました。

(あまり撮りませんでした)

可愛い動物に癒されました。

そして、たくさん坂を歩いたし、目的は達成です。

(痩せてはいないようです)

 

これから紅葉の季節は、そちらの方も楽しめる

動物園だと思います。

 

お子さん方には、乗馬、ウサギやモルモットとのふれあい、

乳牛の搾乳など、貴重な体験をさせてあげられるのですが、

コロナ対策のため中止していました。

 

どこの施設も、事前によく調べないと、

せっかく行ったのに入場できなかった、

お目当てのアトラクションに参加できなかった、

という事になりそうです。

気を付けましょう。

 

  

リネンプリント生地のトップス完成

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リネンのプリントのトップス。

形出しが終わって、本番生地の裁断、縫製。

生地、一杯いっぱい使うので、慎重に。

 

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思ったより、スッキリ爽やかです。

ファスナーはコイルファスナー60cmを上止めして長さ調節。

(3FC-60cmOP #572)

袖ぐり、裾はステッチ。

袖口切り替え処理はロックミシン+落としミシン

衿ぐり、前端の押えは手作業(ステッチをかけたくなかった)

 

少しだけ余ったところで、小さい、裏地付きのポーチを作りました。

両脇のタブがピョンと長いですが、ご愛嬌という事で。

耳まで使いました。柄合わせはこれで精いっぱい。

 

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気に入ってくださると良いな。

また、よろしくお願いいたします。