OEY ***モノつくり再開***

制作の過程、思った事、作品を記録します。

紺色と茶色のシャツ、出来ました。

紺色と茶色のシャツ、出来ました。

 

シンプルなシャツなので残布でブローチを作ってみました。

紺色のお花は、いつも可愛い布小物を紹介くださるモカリーナさん(id:mocharina09)の

8/6のひまわりの髪飾りを参考にさせていただきました。

 

紺色のシャツ。

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茶色のシャツ。

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さすが、ご依頼者様のお好きなデザイン、選んだ生地です。

シャツを見ていてお顔が思い浮かびます。

きっと、お似合い。

いろいろ整えて、発送します。

 

 

 

新ブランド「エルニーニョ」

どうも気持ちがだらけてしまって、やっと今日からミシンを使っています。

 

昨日は何やっていたんでしょう、まったく。

 

シャキシャキ動いて、明日中には茶色のシャツも縫い上げたいと思います。

 

 

今日は、主人と私の昔話を1つ。

 

私たちは同じ会社にいました。

お洋服の会社で、主人は主に百貨店に対応するブランドの営業さん。

私は、主に専門店や個人店がお客様対応ブランドの商品企画。

 

お洋服の会社はシーズン前に商品サンプルを作って展示会をします。

お客様に見て頂いて、感想、評判を考慮して、実際の生産計画をたてていきます。

 

当時、百貨店の売り場はアイテム(シャツ、ブラウス、スカート等)ごとに分かれていて、バイヤーさんは自分の売り場の品ぞろえを考えなら展示会をご覧になりました。

 

専門店、個人店は、お店全体の事を考えながらいらっしゃいます。

例えば、猛暑の夏と冷夏のではアイテムの品ぞろえやバランスが違うのです。

商談をしながら、気候の話、世界情勢の話題にまで及ぶ事がよくありました。

なので、私はトレンドがどうの、サンプルがどうの、以外の準備もして展示会に臨んでいました。

 

 

ある時、主人が仕事から帰ってきて、「あのさぁ、エルニーニョって知ってる?」と。

エルニーニョ? 海流の話? エルニーニョ現象の事?」

 

「えっ?」

考える主人。

 

「私も詳しく知らないけど、南方の海流変動か何かで、発生すると日本は冷夏、暖冬になるって現象の事じゃないの?」

 

「は~、そうなの」

 

今度は私が「えっ?」

 

「いや、今日、新しくお客さんになってくれた個人のお店に行ってきたの。そしたら、                      

話に『エルニーニョ』って頻繁に出てくるんだけど、オレ、わからなくてさぁ。

 アルマーニとか、モスキーノみたいな、新しいイタリア

 のブランドかと思って、そのつもりで話をしていた。 

 道理で話がかみ合わないというか、おかしかったんだなぁ。」

 

え~、かみ合うとか、おかしいとかのレベルじゃないでしょう。

会話が成立する?

さすが会社の看板ブランドの営業さんだわ。スキルが違う(爆笑)

 

まだ、エルニーニョが有名ブランドになっていない頃の話です( ´∀` )

以後「エルニーニョ」というフレーズが出てくるたびに、夫婦でニヤニヤしています。

 

 

今年は日照不足の後、酷暑、そしてまたしばらくジメジメの日が続くようですね。

天候がおかしい。

皆さま、体調には充分お気をつけてお過ごしください。

 

 

 

お盆休みが終わったので休み/国会図書館

主人方のお墓は、主人の実家から歩いて行ける距離にあります。

お盆のご先祖様の送り迎えは家紋入りの提灯が登場します。

何年か前までは、送りに合わせて15日に家族で帰っていましたが、

なかなか予定が合わなくなり、家族そろって行くには日をずらさなければならなくなってきました。

 

今年は11日、まだお盆に入っていませんでしたが、先に掃除をするから良いよね、みたいな感じで行ってきました。

晴れ続きでお墓はカピカピになっていましたが、みんなで掃除して、水をたっぷり注いで、迎えが来るまでの間だからと少しばかりお花を飾って実家に行きました。

 

ご先祖様には失礼な話かもしれませんが、生きている主人の母に、息子である主人一家が皆健康で仲が良い姿を見せるのが一番大事かと思っています。

 

(お彼岸はちょっとライトで、皆行きますが、都合が合わなければバラバラで行きます)

 

 

前置きが長くなりましたが、お盆休み中、国会図書館に行ってきました。

前から気になっていたのですが、どんなものかな、と。

 

www.ndl.go.jp

 

隣は国会議事堂。

東京で育っていたら、小学校の社会科見学等でこの辺りは回っているのでしょうが、私は田舎者&方向音痴でさっぱりわかりません。

 

国会図書館は地下鉄の駅から近くて、隣は国会議事堂、それは覚えました。

 

前もってネットで下調べしたら、「最初に新館で登録が必要で、それはこちらです」と写真入りで説明があったので、迷わず入館出来ました。

 

登録利用者カードを作って、ロッカー室へ。100円いりますが、後で帰ってくるロッカーです。

館内持ち込みはA4が入るぐらいのビニール袋(バッグではありませんよ)置いてあるのでそれに入れて。

 

本館へ。

広くて静か。

どうすればいいか、ちょっと戸惑います。

 

本(資料)はたくさんある検索機(パソコン)でピックアップして申し込む。

なんだか、ネットで買い物をするみたいです。

「カートに入れる→これでいいですか?→申し込み完了」みたいな(笑)

 

本が受け取りカウンターまで届くのに時間がかかるので、ソワソワ何回も画面で確認して、依頼した本全部到着してから受け取りに行きました。

 

ここまでは、パソコン使って進んだ感じだったのに、書店の会計みたいに、カウンターに本を渡す人がたくさん並んで、後ろの大きな台に依頼者別に本が積んである中から、「これですね、どうぞ。あ、この本には説明しなければいけない事がありまして・・・」と、突然人海戦術みたいになっていて、ほっこりしました。

専門室の書架においてあるものは直接手に取って良いそうです。

 

コピーは セルフはなく、申し込みで有料です。

今回は私は利用しませんでしたが、ちょっと並んで混んでいるようでした。

 

ネットでいろいろ出来ることもあるようなので、登録しておくと調べものの時活躍してくれるかもしれませんよ。

ウチは、息子2人とも専門職なので、高そうな厚い本がよくアマゾンから届きますが、国会図書館の利用も勧めてみたいと思います。

 

 

今週は、家事が忙しかったです。

次男が13日独身寮に戻り、14日から長男が出勤、そして16日今日から主人が仕事にいったので、私も今日から平常運転です。

が、

状況の立て直しや用事が溜まっており、今日1日使うと、もう週末ですね。

 

ミシン使うのは来週からにします。

暑いし・・・はい。

 

 

シャツの縫製工程の記録

紺色のシャツの縫製です。

今回は、工程の記録です。

 

☆前身頃

 両身頃見返し端にロックミシンをかける。

 

 左身頃の比翼部分の折りをアイロンでつける(M字のかたち)

 →見返しを除けて折を留めるミシンをかける。

 →ボタンホールの穴かがりをする(衿を付けてからでは一番上の穴かがりがしにくい)

 

 右身頃の見返し部分を折ってアイロンで押さえる。

 

☆ヨークと後身頃を縫う

 後ろ身頃にタックがあるので表裏に注意してヨークで挟むようにして縫う

 →縫い目をアイロンがけ。縫い代はヨーク側。

 →ヨーク側にステッチをかける。

 

☆袖 

 ケンボロ始末

 

☆袖口カフス

 中表にして縫い合わせる。

 →縫い代を整える。カーブのところは縫い代を細く

  して、さらに切り込みを入れて

  返した時、縫い代が重なってがたがたしないようにする。

 →表に返して、縫い目がきれいに割れるようにアイロン。表から縫い目が見えないよ 

  うに少し内側になる方にかぶせるようにする。

  袖と合わせる縫い代を出来上がりにアイロンで折る。内側になる方を少しだけ幅広 

  く折る。

 

☆衿

 上衿を縫い合わせる。

 →縫い代を整える。特に衿先は縫い代が重なってゴロンとならないようにカット。

 →表に返して形を整える。

 →周囲にステッチ。

 

 上衿を外側と内側の台衿で挟んで縫い合わせる。

 →表に返して、アイロン。

 →台衿にステッチ。

 →身頃と合わせる方の縫い代をアイロンで折る。外側の方の縫い代を少しだけ幅広に   

  折る。

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

①後身頃が付いた状態のヨークに左右前身頃を付ける。

 →形を整えてアイロンをかける。ヨーク側にステッチ。

        

②身頃とヨークが付いたものに、袖山を縫い合わせる。

 →縫い代は身頃側に倒してアイロン。

 →余分な縫い代をカットしながらロックミシン。(身頃や袖を巻き込んでカットしない  

  ように注意。袖側を上にしてかける。)

 →縫い代を身頃側に倒してステッチをかける。

 

③袖口~脇~裾を一気に縫う。

 縫い代をカットしながらロックミシンをかける。(前身頃を上にしてかける)

 

④袖にカフスを付ける

 表側のカフスをアイロンの折り目を頼りにしてミシンをかける。

 →縫い代をカフス側に倒してアイロン。

 →裏側のカフスの縫い代は、表側より少しだけ袖側に出るように折ってあるので、

  表の縫い目に落としミシンをかけると裏側のカフスが縫いどまる。

 →カフス周囲にステッチ。 

 

⑤(上衿が付いた台衿)を(ヨーク付き身頃)に付ける。

 見頃の裏側に表側の衿が付くので、注意。

 付け方は④と同じ要領。縫い代は台衿側に倒す。

 

⑥台衿とカフスのボタンホールをかがる。

 

⑦裾を三つ折にアイロンをかけてミシンをかける。

 比翼部分、厚くなって折れないので、不要部分カット。

 脇の縫い代は後ろに倒す。

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

この後水通しをして、アイロンをかけます。

   (紺色の方は現在ここまで進んでいます。写真は縫い上がったところ。水通しの前。)

   

・ボタンホールの穴をあける

・ボタンを付ける

・比翼のボタンホールとボタンホールの間、2か所ヒラヒラしないように留める。

 (スカートと裏地を留めるループの極短版みたいな感じ)

 

完成 \(^o^)/ となります。

 

縫い上がってパタパタしながら全体を見た時、ビックリしました。

まさに「依頼していただいたお友達のシャツ」だったからです。

何でもないシンプルな形なのに、彼女らしいシャツです。

着ている姿が見える・・・。

 

写真は、なんだか作業着の上着みたいで申し訳ないのですが、アイロンをかけてボタン付けたらキリッとして上品です。

 

茶色の方が縫い上がったら一緒に写真撮ります。

お盆休みに入るので、いつ出来上がるかな(笑)

 

 

          

裁断と芯の接着

送ったシャツが届いて、試着していただきました。

後身頃のタックを忘れてしまって、身幅がかなり狭くなっていたのですが、

丁度良かったようで、修正した袖も問題なかったようです。

 

良かった。

今度はタックを忘れないようにして、先に進みます。

ご自分で選んで頂いた生地で作ります。

紺色と茶色、2枚。

 

☆水通し

紺色の生地と茶色の生地、それぞれ水通ししてアイロンをかけます。

パッ見た感じは同じ素材の色違いなんですが、紺色の方は防水加工がしてありました。水をはじきます。

その分茶色の方が薄いです。

 

☆表地裁断

マーキングしたところ、110cm幅だと1m80cmあれば足りるのですが、2mづつ買っていただきました。

マーキング表を見ながらカット。

前身頃が左右対称ではないので、間違わないように。

 

☆接着芯裁断

まず、黒の芯を使うので裁断で出た切れ端に接着芯を貼ってみます。

生地との接着の相性や貼った後の感じをみるのと、表からみて接着芯を貼ったところだけ色が濃く見えたりしないか、を確認します。

貼って、折って、貼り具合をみて、貼ったところの風合いと色を、貼っていないところと比較。

問題なければ、接着芯をカットします。

前身頃の見返し部分は左右対称ではないので注意。

 

☆接着芯を接着

霧吹きで、表布、芯共にたっぷり霧吹きしてジューッと貼っていきます。

アイロン台とアイロンに接着芯の糊がつかないように、台に1枚布を敷き、アイロンの方も当て布をします。

表裏しっかりアイロンを当てて水分を飛ばし、しっかり接着します。

貼った後、表地からはみ出た芯をカットします。

 

☆ミシンの糸の準備と試し縫い

一度に2枚を縫えればいいのですが、糸の色をかえなければいけないので、紺色を先に縫い、終わってから茶色を縫う順番で縫います。

 

紺色の糸、下糸のボビンに糸を巻き、ミシンにセットして、芯を試し貼りした端切れで試し縫いをします。芯を貼ってあるところ、貼っていないところ、糸調子を見ます。

 

ロックミシンの糸の掛け替えと試し縫い

ロックも白の糸がセットされているので、紺色にかえます。

ちょっと長めの端切れで試し縫い、調子を合わせます。

 

 

今日はここまでです。

明日は紺色の方を縫っていきます。

暑いので、ゆっくりいきます。

 

 

シャツの出来上がり

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シャツを水通し、というか、ジャブジャブして少し放置。

干して乾いてからアイロン。

ボタン付け。

比翼がペラペラしないように2か所糸で留める。

完成です。

 

実は、後ろ身頃にタックを両サイド1本づつ入れる予定が、製図からパターンに写す際に展開し忘れていて、縫う時に気付きました(泣)

なので、ヒップが余裕ありません。

細身のシャツになりました。

 

写真を撮ると、キャサリンちゃん、汚れが目立ちますね。

相変わらず素敵なプロポーションなのですが。

綺麗にしてあげられないかなぁ。

 

 

「比翼仕立て台衿付きシャツカラー(刺繍)」のシャツ:縫製

依頼されたお友達のシャツを作ります。

 

①たたき台にするシャツを作りました。

②袖がきついとのことだったので、製図を修正して、パターンを作り直しました。

③マーキングして用尺をだしました。

④一緒に生地を買いに行きました。

    

ここまで済んでいます。先に進みます。

 

 袖を大幅に変更したので、もう一度、私用のシャツとして1枚製作します。

また、修正が入っても、これはこれで私が着るか売るかするシャツです(笑)

OKだったら、いよいよ本番のお友達のシャツ、となります。

 

手間のようですが、1度納得のいく形が出来ると後は楽なんですよ。

 

まずはパーツを形作ります。

 

☆比翼部分は衿をつけると一番上のボタンホールが開けにくくなるので、先にボタンホールまでかがっておきます。

見返しの端はロックミシンをかけてあります。

その後ヨークを付けます。

 

☆カフス。中表にして縫製。小丸の部分、縫い代の幅を狭くカット&V型の切り込みを入れる。ここで縫い代を割るようにしてアイロンをかけておくと、表に返して形を整える時に楽です。

 

☆衿と台衿を縫い合わせる。

 

 

後は、各パーツを縫い合わせていくだけです。

① 後身頃&ヨークに前身頃をつける。

② ①に袖を付ける。

③ 袖下から脇を縫う。

④ ③に衿をつける。(台衿を身頃に付ける)

⑤ 袖にカフスを付ける。

⑥ 裾を3つ折始末する。

⑦ 台衿とカフスのボタンホールをかがる。

 

 

明日、水通しして、アイロンをかけた後、ボタン付け、比翼の留め他仕上げをして、出来上がりになります。

 

衿に刺繍がある他はボタンも見えない、シンプルなオフ白のシャツです。

 

仕上がったらキャサリンちゃんに着てもらいます。