OEY ***モノつくり再開***

制作の過程、思った事、作品を記録します。

雅楽と早春の花と(小石川後楽園)

小石川後楽園が、文化財指定100周年。

いろいろ行事があるというので、内容を調べてみました。

 

小石川後楽園水戸徳川家中屋敷(のちに上屋敷)に造ったもので、に光圀公の代に完成した庭園。

後楽って、なんだ?

中国の「岳陽楼記(がくようろうき)」の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名付けられたそうです.(パンフレットから)

野外で様々な伝統芸能公演があるので、観てみたい。

自分の予定と見合わせると、2月26日にある雅楽、11時から、13時から、14時30分からの3回のうち、11時から、だけは見に行けそう。

1公演500円。ああ、3回とも観たい・・・と思いながら11時分を予約しました。

 

雅楽といえば (過去記事) ↓

tom-oey.hatenablog.com

前置き:方向音痴のバタバタ

方向音痴なので、どこに行くにもドキドキです。

電車の乗り継ぎも前の晩から調べます。

 

当日。

スマホの検索だと地下鉄の飯田橋駅、A4出口からだったのですが、念のため改札の駅員さんに聞くと、「B1から出て、歩道橋がありますから、向かい側に渡ってください。」と。

「え、B1ですか?」

「はい。B1です。」

よく聞かれるだろう駅員さんが言うのだから間違いないだろうと、B1から地上に出ると、近くに歩道橋が。「ああ、これね」・・・ところが・・・

 

歩道が四角い・・・道路、どうなっている?・・・

 

向かい側って、どっち?(泣)

 

 

こ・・・こっちかな?

取り合えず、進んでみると、歩道橋の手すりに案内が✨

あ、あっちだ。間違えるところだった💦

歩道橋をコの字に渡りました。

しかし、歩道橋に案内板って・・・。

 

その後も、要所で案内があり、無事に到着。

時間に余裕を持って出ても、方向音痴は着くまで不安です。

 

向こうに東京ドームが見えます。

今日(2月26日)は確か、羽生くんのアイスショーがあるんだっけ?

 

まずは、会場に行ってみる。

入り口窓口で案内された通りに進むと、遠目から舞台から見えました。

 

本題:雅楽鑑賞

【楽器】

写真は公演前に撮ったもの、公演中のものを混ぜています。

舞台を挟んで左右に笛や笙等の奏者の並ぶ台があり、その脇に大太鼓、大鉦鼓を配しています。

舞台全体の写真がありません。すみません。

 

☆舞台左側☆

舞台向かって左側は日輪、太陽を表しているそうで、龍の彫刻です。金色。

 

大太鼓。

 

大鉦鼓

 

上の日輪まで入れないといけませんね。

 

☆舞台右側☆

右は月輪。月です。鳳凰の彫刻です。銀色。

大太鼓。

 

大鉦鼓

 

 

舞楽

振鉾三節と迦陵頻の二演目。

 

☆振鉾三節(えんぶさんせつ)☆

文字通り、鉾を振る舞。

神様が鉾を振って島々(日本)を作った日本神話に由来。

祖先を敬う、舞楽会開始時の舞台儀式でもあるそうです。

 

最初は、左方から日輪の舞人。赤(朱)系の装束。

続いて、右方から月輪の舞人。青(緑)系の装束。

 

最期に、双方から。

 

☆迦陵頻(かりょびん)左方

童舞。

可愛らしい。本当に小鳥のようです。

 

舞の後の記念撮影。

私としては、足元も綺麗で気になる。

 

ちなみに、この後の公演は

 

第二部(13時から)

胡蝶(こちょう:童舞)右方/春庭花(しゅんでいか)左方

 

第三部(14時30分から)

蘇利古(そりこ)右方/陵王(りょうおう)左方

長慶子(ちょうげいし)神々を送る式曲、舞無し

 

申し込みのところで、公演が3回と書きましたが、同じ演目を3回ではなく、2回の休憩を挟んで1つの公演が続いていて、左方右方から交互に違う演目で舞うという感じです。

 

出演は多度雅楽会東京奏楽所。

開演前はプリントとお話で、舞台、楽器、舞をわかりやすく説明してくださいました。

初心者にもわかりやすかったです。

知って観るのと、知らないで観るのでは大違いです。

ありがとうございました。

www.tadogagaku.com

童舞(第一部の迦陵頻と第二部の胡蝶)は「江東区の後援で富岡八幡宮に集う子供たち」だそうです。

 

舞台の様子を本で読む、絵で見る、あるいは演奏を聴く、という事はありましたが、実際に間近で鑑賞するのは初めてでした。

私は衣装や、楽器の装飾に興味があって、舞自体は・・・という感じでいたのですが、

いやいや、素晴らしかったです。

テレビや映像では伝わらない、精神的なもの、神聖なものを感じます。

日本古来の八百万の神々の恩恵に感謝する、というような。

見ている方も背筋が伸びました。

度々公演をしているそうなので、機会が有ったら、また観たいと思います。

 

余韻:庭園散策

公演前と後に園内を散策。

散策、といえるほどゆっくりまわる時間は無かったのですが、急ぎ足で見ていきます。

 

万両。

 

沈丁花

少し咲き始めた、という頃だったのですが、もういい香りがしていました。

 

ヤツデ。

 

ヒイラギナンテン

 

青木。

 

茱萸サンシュユ)だったと思う。

 

水仙

 

マンサク。

 

椿。

 

福寿草

 

最期に梅林の梅。

光圀公は梅を好んだそうで、大きくはないですが、30種類ほどの梅が咲く梅林があります。


早春の花があちらこちらに咲き、気持ちの良い散歩になりました。

池や水の流れが多い庭園で、カキツバタ、藤、花菖蒲、稲田が、場所が並んでいるので、そのぐらいの季節に行くと雰囲気が違って良いだろうな、と思いました。