多機能布ケースを作りました。
これも以前に作った物の再製作です。
簡単に言うと、ブックカバーと同じで、折って周りを縫うだけで形になります。
前回は芯を貼りませんでしたが、もう少ししっかりした仕立てにしたかったので、
外も内も芯を貼りました。
赤、3枚。
それぞれボタンを変えています。
青、3枚。
花火、2枚。
内側は全部同じ仕様。
薄いブルー生地で中に仕切りが1枚。
在庫も合わせて、計10枚。
いつもは、ここで終わるのですが、今回は、ちょっと思った事を。
「手際よく製作しているように見えるが、どうしたらそんなに」というコメントを頂きました。
これは、在宅して趣味でハンドメイドされている方からよく聞く「家にいて、時間があるはずなのに、実際はあまり時間がとれず、思ったほど作業が進まない」といった話と根は同じだと思っています。
私のブログはハンドメイド関連なので、製作しなければ記事になりませんし、収益を目的としない「記録」なので、製作の時間を邪魔するようでは本末転倒です。
それから、内容についてですが、洋裁される方には知っている事ばかり。
洋裁されない方にとっては「詳しく説明されてもね」という内容になってしまうかな、というところから「5~7日間隔で、サラリとした記事を書く」スタイルにしています。
「手際が良く見える」に対しての、1つの回答は、結果として「そういうふうに見える書き方」という事でしょう。
私も他の人のブログや動画を見ては「手際が良くてうらやましいな」と思ったり、「今日は失敗ばかりで全然製作が進まなかった」日があります。あるというか、そういう日の方が多いです。
私がそういう時「物事自体に良い、悪いは無い。どう思うかは自分次第」と言い聞かせています。
「これだけ出来た」と思うか、「これだけしか出来なかった」と思うか。
私は今、専業主婦です。
洋裁学校を出て、アパレル会社の企画を担当しましたが、出産を機に洋裁から離れ、再就職しても全然違う業種ばかりでした。
もう、知識も手も忘れていますよね。なのに「洋裁学校のあの学部を出た」「業界で働いた」プライドばかり握りしめていたのです。
でも、いざ洋裁再開したら、全然出来ない。
もう本当にね、しばらくはこんなはずでは、と思う日々を送りました。
でも実際、自分は出来るのだろうか?
ちょっと別な話をします。
私は子供の頃、体育は成績良かった。
通知表は5か悪くても4。
「私は運動神経が良い」そう思っていました。
年月たち、母になり、息子達が高校生になって。
駅から高校まで距離があります。学校に向かって歩いている時思いました。
「あれ、私、抜かされてばかり。歩くの遅い?」
その後、会社に行く時も、気を付けて歩いていると、抜かされてばかりなのです。
「私って、自分が思っているより、ずっと鈍臭い?」
そこから歩く事に限らず、ダメダメな自分に気づく事になります。
私はどうも、実物より自分を良く見積もってしまう傾向があるのですね。
それで一日の成果を「これだけ出来た」と思うより「これしか出来なかった」と思う事の方が多かった。
頑張った結果をそう思っていたら、ストレスたまりますよね。
それで、洋裁に関しても、自分はどうだったのかよく考えてみました。
「そもそもデザイン専攻で、型紙得意?縫うの上手かった?好きだった?」
「どれだけ洋裁の知識がある?昔と今は違うはずだけど、勉強し直した?」
「偉そうに商品企画とか言っているけど、キャリア何年?」
「自分って、どんだけ?」
専業主婦だって、家事や諸用事に時間をとられます。
フルタイム勤務の時は、土日に主人と二人、家事を分担していましたが、今は「家にいるのだから」私がしています。
それも、「家にいるのだから」掃除も洗濯も、働いていた時よりしっかりやります。
用事も「家にいるのだから」平日、私が済ませます。
掃除洗濯したら、PCを少し開いて、日課の散歩がてら用事を済ませて帰る。
洗濯物を取り込んで、アイロン掛けたらもう午後3時過ぎているじゃない。そういう日もよくあります。
「もう3時じゃないか!」と思うのをやめて、「いろいろあったからね。怠けていたわけじゃない。夕飯準備まで頑張ろう」と思う事にしました。
予定をゆるゆる立てるも効果的です。
今回布ケースでいえば、1日目裁断と芯貼り。2日目縫製。3日ボタン付け、仕上げと撮影。
3日の予定だったら予定通り。2日で、と思っていれば1日オーバーです。
夫婦二人暮らしでこうなのですから、小さなお子さんがいたり、お仕事をされている方は、よっぽど効率よく予定を組んで、手際よくこなしていかないと時間は取れないのではないかと思います。
色々な方のブログを拝見していると、そういう環境でも先の事を考えて頑張っていらっしゃる。
私は若い時、日々に追われてそんな余裕はなかった。
偉いなぁと思います。
そうすれば良かったな、考えが無かったな、と思う事ばかりです。
思った事をただ書き並べて、分かり辛かったですね。
私は「手際が良い」のではなく、そう見えるのなら、ブログ記事の書き方が「良く見える」のだ、という事、
今の自分が一生懸命やったのなら、出来た成果を喜ぼう。というお話でした。