前回の続き。
ワンピース（ジャンパースカート）の形を作って、ご依頼者様に送りました。
ご試着していただいて、変更したい所を伺います。
変更点が多い場合やボリュームが大幅に変わった時、ご依頼者様が迷っていらっしゃる時は、もう一度変更した後の形を作って送る場合もあります。
手間はかかっても良いのですが、送料は抑えたい。
今回は、相談中に余談で、私がパナソニック汐留美術館で開催中の「ブダペスト国立工芸美術館名品展」に行くお話をしたら、ご依頼者様も観たいとの事で、ご一緒することになりました。その時に、生地を受け取り、変更点を伺います。
では、その展示会から。
ブダペスト国立工芸美術館名品展
なんて素敵なポスターでしょうか。
ストライク✨
日本の美術品、工芸品の影響を受けた、19世紀末から20世紀初めのヨーロッパ工芸品の展示会です。
いや、概要いろいろ難しい事はありますが、
もう観に行くしかありません。
ブダペスト国立工芸美術館名品展 ↓
チケットは、事前に予約して、当日入場前にお支払いです。
会場内は会話禁止、撮影も禁止です。
順路最後のスライドだけ、「撮っても良い。SNSにあげてくれ」とありましたが、
下の写真通り、展示してある工芸品ではなく、風景の写真ばかりで…。
展示品は花器が多かったです。
展示会のカタログ（展示品の写真、解説集）は厚くて大きい物が多いので、最近は購入せず、代わりに気に入った作品のポストカードを選んでいます。
ポストカード
上段左：孔雀文花器 ルイス・フォート・ティファニー
上段中：水辺風景図花器 ドーム兄弟
上段右：葡萄新芽文花器 ジョルナイ陶磁器製造所
下段左：濃紫地金彩昆虫文蓋付飾壺 ミントン社
下段右：洋蘭文花器 エミール・ガレ
全てブダペスト国立工芸美術館蔵
平日にしては入場者数多いな、思いましたが、それでも1点1点じっくり観てまわれました。
ワンピースの生地と変更点
展示会場を出てからランチ。
生地を確認して、形の変更点を伺いました。
生地は…ニットでした～(;^_^A
そして一方方向の柄でした～。(;^_^A
一方方向の柄について説明の有る記事 ↓
そして変更点を伺って帰ったのですが、
どうも形出しのワンピース、寸法を伸ばしたい時に分かりやすいように縫い代状に余白を取っているのですが、その幅を勘違いなさっているようだったので
余白部分の幅の寸法を明記した上で(左写真)、「製図を修正した結果」の寸法(右写真)をお知らせしました。
※右写真：ピンクが動かした寸法で黒点が決定点
分かり辛かったり、これで本当に大丈夫か心配な時は、もう一度形を作って送りますと申し上げましたが、「このまま進んでください。」との事でしたので、本番型紙を作り、製作に入りたいと思います。
